アクリル板が白くなる原因

産業用としては、屋外看板や建築資材に、一般用としては飛沫防止パーテーションをはじめ、フィギュアケースやフォトフレームなど、さまざまなところで使われているアクリル素材。

それらの中で透明のアクリルが白く曇って見えるようなものを見たことはないでしょうか。

プラスチック素材の中でも抜群の透明度の高さを誇るアクリル素材ですが、さまざまな要因で白く曇ってしまったり、透明度が失われてしまうことがあります。

今回はアクリル板が白くなる原因やその対処方法についてご紹介していきたいと思います。

まずは白くなる原因についてです。

ケミカルクラック

まずは「ケミカルクラック」です。

ケミカルクラックとは名前の通り、薬品の付着と、そこに応力が加わることによる相互作用によって引き起こされるひび割れや破損、劣化のことを指します。

身近なところで起こるケミカルクラックとしては、接着剤やアルコール、洗剤の付着などによるものが挙げられます。

そもそもアクリル素材は、酸には強いですが強アルカリ性や有機溶剤などには弱いという特徴を持ちます。

有機溶剤に分類されるものは数多くありますが、シンナーや除光液、アルコール類もそれに含まれ、それらがアクリル板に付着すると板の表面が溶けて白濁し、そこからヒビや割れが発生してしまいます。

そのため、接着加工の際に溶剤がはみ出てしまったり、アクリル板を掃除しようとしてアルコールで拭き取ってしまったりすることでケミカルクラックが出来てしまうことがあります。

 

ケミカルクラック⇩

 

アクリル素材の正しい掃除方法については、詳しくご説明しているコラムがあるのでぜひあわせて確認してみて下さい!
☟ ☟ ☟
アクリル板(パーテーション)の正しい掃除方法とは?実はアルコール除菌はNG!

アクリル板はアルコーで掃除してはダメ!正しい掃除方法を教えます

 

細かい傷

次は「細かい傷」が原因によるものです。

アクリル板が白くなる原因として一番にあげられるのが、「傷」です。

透明度の高さからガラスと比較されることの多いアクリル素材ですが、ガラスとの違いの一つとしては表面傷のつきやすさです。

硬いものをぶつけてしまった時などはもちろん、硬い布などでこするだけでも傷がついてしまいます。

看板やパーテーション、ケースなど、アクリル製品の使用状況によっても傷のつき具合はそれぞれかと思いますが、使用している中で知らず知らずのうちにでも細かい傷がたくさんついてしまうと、全体的にアクリルがくすんでみえたり、白っぽく曇って見えてしまいます。

アクリル素材のものを取り扱う際は、傷がつきやすいということを知った上で注意して扱うことが大切です。

 

紫外線

次は「紫外線」が原因によるものです。

今回のアクリル素材に関しては、屋外看板などにも使用されているように、プラスチック素材の中でも耐候性に優れているため比較的紫外線の影響は少ないですが、その他のプラスチック素材によっては紫外線が原因で白化などの劣化を引き起こすものがあります。

例えば身近な分かりやすい例で言うと、洗濯ばさみやプラスチックバケツなどを屋外で使用していると、だんだんと白く粉っぽくなって、最終的には割れてしまったという経験はないでしょうか。

中には耐候性の高いポリカーボネート素材の洗濯ばさみなども販売されていますが、たいていは耐候性の低いポリプロピレン素材のものが多く、紫外線に加えて風雨などにさらされることによってボロボロになってしまいます。

プラスチック素材の中には紫外線などの影響を受けやすい耐候性の低いものもあるので、予め素材の特性を理解して使用することが大切です。

 

日傘をさす女性のイラスト

 

改善方法

ここまでアクリル板が白くなる原因についてご紹介してきました。

ここからはアクリル板の白化をきれいにする方法をご説明していきたいと思います。

原因がさまざまであるように、それをきれいにする場合もそれぞれの原因に合った方法で対処していく必要があります。

 

アクリル研磨材を使う

次は「研磨剤」を使用する方法です。

これは上記の内の「薬品による白化」や「細かい傷」が原因による白化を取り除くための方法です。

紫外線が原因による白化の修復に関しては基本的には難しいため、どちらかというと白化をしないように予防するのが最善かと思います。
中にはDIYとして修復方法を紹介されているのもあるので参考にしてみて下さい。

 

使用するのはアクリル専用の研磨剤です。アクリル板の研磨剤で有名なのがアクリサンデーの研磨剤です。

使用方法としては、研磨剤を柔らかい布などに取って丁寧に磨きます。

きめ細かい粒子によりアクリル板の曇りや傷が取れて透明さを取り戻します。

磨く際はプラスチック専用の磨きクロスなどを使用するとより綺麗に仕上がるかと思います。

 

 

※この方法はあくまで表面の浅い部分にできた細かい傷や白化を取り除く方法になるため、深い傷やクラック自体などを修復することは難しいです。

傷や割れ、クラックなどの修復方法についてはこちらもあわせてご確認ください。
☟ ☟ ☟
アクリル板が割れる原因とは|割れた時の応急処置も一緒に解説!

 

 

 

まとめ

今回はアクリル板が白くなる原因とその対処法についてご説明してきました。

プラスチック素材には、アクリル板をはじめ他にもさまざまな種類があります。

今回はアクリル板についての話をしてきましたが、一見同じようなものに見えても板の種類が変わればメリットデメリット、特徴はそれぞれ異なり、今回のような白化の原因となるものそしてその対処法も変わってきます。

プラスチック素材の加工や購入などプラスチック素材を扱う際は、まずはその素材の特性を理解しておくことが大切です。

それぞれの素材に合った加工や用途で使用することで、より良い状態で、より長く保ち続けることができるかと思います。

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