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アクリル板の接着に必要なもの

"販売されているフィギュアケースや収納ケースだと、中に入れる物のサイズに合わなくて困る…"といった経験はありませんか?
サイズが大きすぎたり小さすぎたりすると、不格好だったり使いづらかったりしてしまいます。困っている人(男)のイラスト
大事なフィギュアや日常的に収納する衣服などは、サイズが正確に合ったケースを使用したいですよね。

そこでオリジナルのサイズのケースを手に入れる方法は2つです。
①アクリル専門店の業者に依頼する方法 → オーダーメイド加工ページはこちら☞
②ケースを自作する方法

②ケースを自作する方法 の場合、アクリル板の接着方法を正しく知る必要があります。
接着加工をすることで、ケース以外にもスタンドやアクセサリーをはじめとした色々なものを作ることができます✧

"アクリル板でこういうものを作ってみたい…!"など、アイデアを持っている方はこちらからアクリルデポにご相談ください♪

本記事ではアクリル板の接着加工について、手順やポイントを詳しく紹介していきます。最後までご一読ください❀

でははじめに、必要なものについてご紹介します!

カットされたアクリル板

カットされたアクリル板はこちらから購入できます。
豊富なサイズやカラーバリエーションからお選びいただけます。

注意すべき点として、カットサイズを正確に設計する必要があります。
板同士をくっつける際に、板厚分を差し引いたサイズで計算しておかないと、想像していたよりも大きかったり小さかったりとズレてしまいます。

★下図を参考にして、希望のケースサイズを設計してみてください。

【側面板外出しタイプ】【側面板中入れタイプ】の2通りの貼り方がありますが、正面からの見栄えの良い【側面板外出しタイプ】がおすすめです。

【側面板外出しタイプ】 【側面板中入れタイプ】
上から見た図
特徴 ・正面から接着面が見えない
(側面から接着面が見える)
・正面から接着面が見える
内寸 W270×H150×D210 W270×H150×D210
外寸 W274×H152×D214 W274×H152×D214
各板寸法 正面・背面用板:270×150 2枚
側面用板:214×150 2枚
上部用板:214×274 1枚
正面・背面用板:274×150 2枚
側面用板:210×150 2枚
上部用板:214×274 1枚
  • 切板からお客様ご自身でケースを製作される場合、上記赤文字のとおり、接着方法によって寸法が変わります。
    また、ご使用される接着剤によっては白濁する恐れがございますのでご注意ください。
  • ケースのサイズや厚みによって板自体がたわむ可能性があります。
    (例:サイズの大きいケースなのに板厚が薄い場合等)

アクリル専用接着剤

アクリル専用接着剤【ジグロルメタン】を用意します。
こちらから購入できます。
専用接着剤だと、接着部分が透明なので綺麗に仕上がります。

接着剤注入用の注射器

接着剤注入用の【注射器】【注射針】を用意します。
注射器はこちら、注射針はこちらから購入できます。
注射器は大と小の2サイズありますが、初心者の方は小サイズが望ましいです。大サイズは筒の直径が大きい為、慣れた方でないと接着剤の出す量を調整しづらいです。

セロテープかマスキングテープ

セロテープの方が糊の付きがいいため固定しやすいので向いています。

失敗しない為に気をつけるべき3つのポイント

それではポイントをご説明します!

ポイント①:接着面はやすりで磨いておくとキレイに仕上がる

接着面がボコボコしていたり、斜めになっていると、接着剤を流し込んだ時にわずかな窪みに気泡が入ってしまいます。
対策としてはサンドペーパーなどで切断面を磨いて平らにしてから接着すると気泡が入りにくくなります。

ポイント②:アクリル接着剤の種類を把握して間違えない

アクリルを接着する際に、アクリル用ではない接着剤を使用すると、接着面が白く濁って汚くなってしまうので注意が必要です。
失敗をなるべく防ぐために正しいものを準備しましょう。

アクリル専用タイプ

アクリル専用接着剤なので、最も適した接着剤になります。【ジグロルメタン】が挙げられます。
専用接着剤だと、接着部分が透明なので綺麗に仕上がります。

兼用タイプ

兼用タイプの代表的な例として【瞬間接着剤】が挙げられます。
兼用タイプだと、接着部分が白っぽくなってしまいます。

多用途タイプ

多用途タイプの代表的な例として【ボンド】が挙げられます。
多用途タイプだと、接着部分が白っぽくなってしまいます。

ポイント③:接着剤の流し込みすぎに注意

接着剤を流し込みすぎてしまうと、接着面から溢れてしまい、払拭しても接着剤の跡がついてしまいます。
慎重に適量分の接着剤を流し込むようにしましょう。
また、初心者の方向けの裏ワザとして、注射器でなく毛筆用の小筆を使用すると失敗しにくくなります。筆に接着剤を染み込ませてから接着面の端一点に垂らし、ケースを傾けて接着剤を行き渡らせます。比較的簡単なのでぜひ試してみてください。

アクリル板の接着手順

それではアクリル板の接着手順を写真付きで解説していきます!

注射器に接着剤を入れる

零れてしまわないように注意しながら、注射器に接着剤を入れます。

板の接着面を拭いてほこりを取り除く

ホコリがあるとホコリごと接着されてしまうので、接着前にしっかりと拭きます。身近なものだと、メガネ拭きやスマホの画面クリーナー用の布がベストです◎

板同士を仮組みで固定する

板同士を直角に固定する工程です。1辺に対して2カ所程セロテープで止めていきます。

〇板同士を直角に組むためのポイント〇

①セロテープの端を片側だけ折る(最後にセロテープを剥がす際剥がしやすくなります)
②乗せる側の面(オレンジ色面)にセロテープを貼り、セロテープをもう一面(水色面)の方向に強く引っ張る
③もう一面(水色面)にセロテープを貼る

接着剤を隙間に流し込む

仮組の板の奥側の角度を下げた状態で、少量の接着剤を手前側に落とすと坂道を下るようにして接着剤を行き渡らせます。足りない場合は様子を見ながら接着剤を少量ずつ足していきます。接着剤の量が多すぎると接着剤が漏れて白くなってしまうため、少量ずつ行ってください。

余分な接着剤はキッチンペーパー等で吸い取る(※拭くのはNG)

接着剤が多く、溢れてしまった余分な接着剤は、アクリル板同士をくっつける前にキッチンペーパー等で吸い取りましょう。
※拭くのは汚く広がってしまうためNGです。

接着されるまで待つ

接着されるまで待ちましょう。
アクリル専用の接着剤を使用する場合は3~5秒程度で接着されます。

接着が完了したらセロテープを剥がします。

実際によくある失敗例と対策

よくしてしまいがちな失敗例とその対策について解説していきます!

【失敗例①】接着剤が漏れてしまって白くなってしまう

アクリル板の接着面以外に接着剤が付着すると白くなってしまいます。拭き取ろうとしても綺麗にならないため、注意が必要です。

【対策】接着剤を流す際には隙間をつくらないようにする

セロテープを使って仮組みする際に、直角に組めていなければ隙間が空いてしまい接着剤が漏れてしまいます。
上記のアクリル接着手順の見出し【板同士を仮組みで固定する】で解説した〇板同士を直角に組むためのポイント〇を意識しながら直角に仮組すると隙間が無くなり接着剤が漏れません。

【失敗例②】接着部分に気泡が入ってしまう

接着した面(黄色枠の箇所)に気泡が入ってしまうとがしばしば。気泡を入れずに接着するのは簡単ではありません。

【対策】接着面をよく磨き、汚れも極力なくしておく

対策としては、接着面をサンドペーパーなどで磨いて平らにし、接着前には必ずホコリなどの汚れがないようにしておきましょう。
それでも至難の業です。より気泡を入れずに製作したい場合は、アクリル専用接着剤に遅乾剤を混ぜて使用します。すると、アクリルが溶けきってから接着されるため、気泡が入りづらくなります。

【失敗例③】接着剤を流した際にクラック(ひび割れ)が起きてしまう

接着の際にひび割れ(専門用語では「クラック」)が入ってしまう時があります。

【対策】仮組み時にサイズを確認し、キツければやすりがけをする

設計した通りのサイズの板を、仮組み時にW(幅)とH(高さ)が合っているかを確認し、間違えないようにしましょう。
もし、設計通りに仮組みしたのにサイズが合わない場合は、サンドペーパーなどでやすりがけを行いサイズが合うようにすることが必要です。

また、切断面に余分な熱をかけずに接着することが綺麗に仕上げるコツです。

【失敗例④】直角に固定できず曲がってしまう

仮組みの段階で緩く固定されてしまっていると、アクリル板同士がズレてしまい直角に接着できなくなってしまいます。

【対策】L型金具や直角の箱などを用いてまっすぐ仮組みする

作業机など、平らな場所で接着加工を行うことが前提です。
そして、仮組みの際に、L型金具や直角の箱、使用しないアクリル板などを用いて直角がまっすぐに出るように接着加工しましょう。

アクリルデポならプロによるオーダーメイド加工が可能です!

今回製作したケースはこちらです。レーザーで彫刻した雪の結晶模様がLED照明でに光るフィギュアケースとなっています!
※フィギュアは私物を使用しています。

 

雪の結晶模様以外にもさまざまな絵柄の彫刻が可能なので、フィギュアのキャラクターに合ったデザインにすることができます❀
大事なフィギュアのための特別なケースをアクリルデポでオーダーメイド加工しませんか?
こちらからご依頼いただけます♪

ここまでアクリル板の様々な加工方法についてご紹介してきました。
ご覧頂いたように、アクリル板はプラスチック板の中でも加工がしやすい素材であることが分かりました。
しかし、ご説明した通り、実際に自分でアクリル板の加工までを行うとなると、
それぞれの工具を準備したり、加工の際も様々な注意点をふまえて作業しなければなりません。

せっかく自分だけのオリジナルのものや、理想のサイズや形のものを作ろうと思っていても、
これではお金もかかる上に、時間や手間がかかってしまいます…

そんな時は…アクリル板の購入から、カット・穴あけ・曲げなど、その他様々な加工が可能な
アクリルデポをぜひご利用下さい!!

 

”豊富な品揃え”
アクリル板はもちろん、塩ビ板やポリカーボネート板などそのほか様々なプラスチック素材を取り揃えています!
また、DIYの際に必要な、アクリルカッターや接着剤などの工具類もアクリルデポでご購入いただけます♪

 

”様々な加工やオーダーメイド加工も”
カット・磨き・穴あけ・接着・曲げ・レーザー・面取り加工・R加工・ルーター加工など様々な加工が可能です。
既製品では見つからなかったサイズや、形も、オーダーメイド加工ならご希望のものをご注文頂けます☆

 

”スピーディーな納期を実現”
豊富な在庫の確保と独自の出荷体制で、全国各地に最短の納期でご提供できるよう最善を尽くします。
また、ネット購入ならサイズの大きいものや、大量のご注文でもご希望の場所まで配達が可能です!

 

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