ポリカーボネートとは

「ポリカーボネート」(英: polycarbonate)とはプラスチック素材の一種です。
一般的には「ポリカ」や「PC」と省略されます。
プラスチック素材の中でも「アクリル」や「PET」はよく耳にされることが多いのに対し、「ポリカーボネート」は日常であまり耳にする機会が少ないと思われます。
しかし、ポリカーボネートは実は優秀なプラスチック素材なのです。例えば自動車や車両、航空機、採光材、カーポートなどの資材としてよく使用されています。

本記事ではポリカーボネートのメリット・デメリット活用事例についてご紹介させていただきますので、是非ご覧ください♪

 

はじめに特徴について
ポリカーボネートは、自己消火能力を有しており万一の火災にも有毒ガスを発生せず、明るく快適な建築空間を創ります。
また、長期間変色・変質が少なく、屋外用に適しています。
アクリルや塩ビなどに対して数倍の耐衝撃強度を有し、建築・土木資材に要求される強靭さや耐久性を備えており、窓などさまざまな建築物の採光材や土木資材として数多く使用されています。さらにカラーバリエーションも豊富なので、DIYの幅が広がります❀

ポリカーボネートは大きく2種類に区別されます。

  1. 平板(ポリカーボネート平板)

    ポリカーボネート樹脂のベーシックなシートです。平滑性の高い一般シートと、表面がマット模様や霞模様のシートがあり、板厚やカラーバリエーションが豊富です。
    透明板での全光線透過率は85%以上と、ガラスに迫る透明度です。また、耐候性を高めたグレードも用意しています。
    使用例:看板用素板・階段の腰板・窓・間仕切り・パーテーション・ドア採光等建材や店舗内装等

  2. 断熱中空板(ツインカーボ)

    中空構造のポリカーボネートシートです。ツインカーボの重さは、ポリッシュ(一般シート)の約1/5と軽量です。耐衝撃性に加えて耐熱耐寒性も備わった素材です。
    使用例:間仕切り・採光窓・ドア採光・保温室・インテリア等

この2種類は、見た目の形状から大きく異なります。
業者の方は2種類とも比較的よく使われています。窓・障子の代わりやインコ用ケージ等、DIYでよく用いられるのは「ツインカーボ」です。

 

ポリカーボネートの用途

用途についてご紹介していきます。

カーポートの屋根

ポリカーボネートの主な使用例として、カーポートの屋根にポリカーボネート板がよく使われています。ブラウンスモーク色ブルースモーク色が人気です。ポリカーボネートは非常に割れにくい素材なので安心してお使いいただけます。

 

電子製品

スマートフォンカバーに使われることもあります。落としても割れにくいのでスマートフォンを安全に守ります。

保温ゲージのカバー

また、植物の温室として使用されたり、インコゲージの保温カバーとしても大人気の素材です❀

 

家庭用品

冒頭でもお伝えした断熱中空板(ツインカーボ)はDIY素材としても大変人気です。
キッチンの水撥ね防止スタンドとして使用したり、窓に嵌め込んだりと、用途はさまざまです。断熱効果や結露防止にもなるのでおすすめです。
また、ツインカーボは線が入っているのでアクセントにもなります。

 

 

ポリカーボネートのメリットデメリット

メリットとデメリットについてご紹介していきます。

メリット

メリットは大きく4つです。

耐衝撃性が高い

まずは耐衝撃性に関してです。
ポリカーボネートとは、耐衝撃性に優れたプラスチック樹脂素材です。
ポリカーボネートの耐衝撃性は一般的なガラスの250倍以上であり、銃弾用の盾(ライオットシールド)にも使用される程、衝撃強度が高い素材です。(野外での長時間使用は割れる恐れがあります。)

透明性が高い

次に透明度に関してです。
透明色ポリカーボネート板での全光線透過率は85%以上。ガラスに迫る透明度を有しています。
このようにガラスに劣らぬ透明度がありながらも、ガラスにはない強度を持つことなどから、ガラスでは対応しきれないシーンなどでも両素材共に幅広く重用されています。

耐熱性が高い

次は耐熱温度に関してです。
耐熱温度(連続使用温度)は、 137〜142℃ となっており、加工可能温度の幅が5℃程しかないため、熱加工がしにくい素材です。
特にパイプヒーターなどで加熱し、曲げると言ったような曲げ加工は難しいです。熱が冷めやすいため曲げにくく、気泡が出来たり白っぽくなってしまいます。

耐熱温度に関してのコラム記事もあわせてチェックしてみて下さい。ポリカーボネート板以外のプラスチック素材についても詳しく解説しています。

軽い

次は重量についてです。
まずプラスチックの重量計算は、 縦(m) x 横(m) x 板厚さ(mm) x 比重= 重さ(kg) で算出します。
そのため、プラスチックの重さは比重で比較をすることができます。
ポリカーボネート板の比重は 「1.2」 です。
具体的な数字で比較してみたいと思います。
例えば、3mmの板厚で、3×6サイズの場合だと、
【ポリカーボネート板】 縦 0.91m × 横 1.82m × 板厚さ 3mm × 比重 1.2 =約5.96 kg
となります。

他素材と比較してみると、

【アクリル板】 縦 0.91m × 横 1.82m × 板厚さ 3mm × 比重 1.19 =約5.91 kg

【塩ビ板】 縦 0.91m × 横 1.82m × 板厚さ 3mm × 比重 1.4 =約6.95 kg

【ガラス】 縦 0.91m × 横 1.82m × 板厚さ 3mm × 比重 2.5 =約12.42 kg

となり、ポリカーボネート板はアクリル板と同じくらいの重さ、ガラスよりの半分以下の重さであることがわかります。

 

デメリット

デメリットは大きく2つです。

傷が着きやすい

ポリカーボネート板は割れにくい素材ではありますが、表面傷に関しては非常につきやすい素材となります。
タオルで撫でただけでも傷がついてしまうので、傷がついても特に支障がない場合にご使用ください。

漫符「ケガ・絆創膏」

耐薬品性が弱い

溶剤系の物に弱く水蒸気なんかでもクラック(ひび割れ)が入ってしまいます。お取り扱いには注意が必要です。

フラスコのイラスト(科学)丸い「NG」のマーク

 

まとめ

本記事ではポリカーボネートの特徴や具体的な活用事例に関してご説明させていただきました。
ポリカーボネートのメリット・デメリットを踏まえてご使用素材として適しているかの判断材料としていただけると幸いです。

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アクリルデポ

本記事では、ポリカーボネートの様々な加工方法や使用例をお伝えさせていただきました。
アクリルデポではポリカーボネートの品揃えが大変充実しております。
冒頭でもお伝えしました「平板(ポリカーボネート平板)」「断熱中空板(ツインカーボ)」を取り扱いっており、色や厚みのバリエーションも豊富です。
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